原 摩利彦の最新作《PASSION》 が2020年6月5日にリリースされます。


PASSION / Marihiko Hara

1) Passion
2) Fontana
3) Midi
4) Desierto
5) Nocturne
6) After Rain
7) Inscape
8) Desire
9) 65290
10) Vibe
11) Landkarte
12) Stella
13) Meridian
14) Confession
15) Via Muzio Clementi

Credit:
Music Composed by Marihiko Hara Piano: Marihiko Hara
Mixed by Marihiko Hara
Sho: Tokiko Ihara
Nokan: Yusuke Kuribayashi Santur: Kazune Iwasaki
Field Recordings:
Megumi Shishikura (Tr.2 Matera in Italy)
Sylvain Chauveau (Tr.3 Chennai, India)
Jöel Alejandro Arguelles Rodriguez

(Tr.4 Desierto de Sonora and in desierto de San Luis in Mexico) Marihiko Hara (Tr.14 Nice in France)
Recording for Sho & Nokan: zAk Recording for Piano: zAk, Marihiko Hara

京都を拠点に国内外問わず現代アートや舞台芸術、インスタレーションから映画音楽まで幅広く活躍する音楽家、原 摩利彦。
ヨハン・ヨハンソンにも通じる音響派的側面を持ちながら、久石譲やチリー・ゴンザレスらが奏でるような、親しみやすいピアノのメロディがそこに重なり、一聴しただけで原の音とわかるような独自のサウンドを持つ。寄せては返す波の泡や草木を踏みしめる音などの自然音や、街の喧騒、ちょっとした生活音なども楽曲に組み込むフィールドレコーディングの手法も取り入れた作風には、日々の生活の中の微かな音の聴こえ方まで変えてしまう不思議な力があり、実験性と叙情性を持ち合わせた希有な才能を証明している。

そんな原 摩利彦の3年ぶりとなる待望のソロ作品『PASSION』が6月5日にリリース決定。心に沁みる叙情的な響きの中に地下水脈のように流れる「強さ」を感じさせる原の音世界がぎゅっと詰まった全15曲収録。マスタリングエンジニアに原も敬愛する故ヨハン・ヨハンソンが残した名盤『オルフェ』を手がけた名手フランチェスコ・ドナデッロを迎え、作品の音にさらなる深みを与えている。

アルバム表題曲であり、原自身がこの作品の方向性の決め手となったと語る楽曲「Passion」が解禁。一つの主題が音域や和音を変えながら繰り返され展開していくこの楽曲からは、心の底に静かに眠る「情熱」や、あらゆる事象を粛々と「受け入れる」ような静かなる強さが感じられ、最新アルバムへの期待を高める。

‘Passion (Official Audio)’

Apple Music:

Spotify:

iTune Store:
https://music.apple.com/jp/album/passion/1502538679

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『PASSION』について

「Passion」という言葉は「情熱」や「熱情」と翻訳されているが、元々は「受け入れること」、キリスト教では「受難」とされている。
中世で「情熱」という意味が加わったようだが、「受け入れる」強い気持ちと考えると、二つの意味は繋がる。
十代の頃に音楽家になることを決意したとき、音楽が好きという気持ちとともに、
これから自分の人生で起こることに対する苦難――当時はまだ悩み、苦しむ音楽家に
憧れがあっただけにすぎないかもしれないが――を受け入れることを覚悟したのを覚えている。
本アルバムには十六歳のときに作曲したピアノ曲もほぼそのまま収録している (Tr7「Inscape」)。
二十年経って、今一度音楽家としての覚悟を決める。これから訪れるであろう幸せも苦難も、
すべてを受け入れる強い気持ち (=PASSION) を込めてこのタイトルをアルバムにつけた。
また何年か前に、マドリード在住の写真家イザベル・ムニョス (Isabel Munôs) が別れ際に「A lot of Happiness. Good Luck and Passion!」と言った。
そのとき彼女の口から出た「Passion」という言葉が強く胸に響いた。

音楽的な挑戦としては、前作『Landscape in Portrait』よりもピアノの音域を広げること、
他者が録音したフィールドレコーディングを使ってみること、非西洋楽器を電子音とともに「音響的に」共存させることである。
音楽的な西洋と東洋、中東の融合や統合を目指しているのではない。
それぞれの地域に住む人々が同じく朝を迎え、太陽の恩恵を受け、食事をし、夜になると月や星を見ること。
人間としての共通の出来事を経験しながらも、それぞれの文化 (=音) が現れ、それが同じ地球上で鳴っているように、
限られた時間の中で音響的に配置、共存させてみたいと思った。

原 摩利彦