カワイオカムラ監督作品《ムード・ホール》
アニマトウ国際アニメーション映画祭・エクスペリメンタルフィルム部門最優秀作品賞受賞(2019・スイス)

日本 | 2019 | カラー | DCP | 16:9 | ステレオ | 33分33秒 | アニメーション、エクスペリメンタル、ミステリー | 台詞なし

音楽 |原摩利彦
Additional Compositin|Polar M
オープニングタイトル、幕間、エンディングタイトル |水野開斗

<10/7よりカナダで開催される「第49回モントリオール・ヌーヴォー映画祭(FNC)」にて『ムード・ホール』が上映されます。>

49th Montreal Festival du nouveau cinéma
2020/10/7-18
sect:Les Nouveaux Alchimistes section
(オンライン配信10/7-31 ※カナダ国内のみ)
https://nouveaucinema.ca/en/films/mood-hall
The Mood Hall will be screened at Montreal Nouveau Cinema Festival (FNC) in Canada.
49th Montreal Festival du nouveau cinéma
Les Nouveaux Alchimistes section
2020/10/7-18 (Available online 10/7-31 *only in Canada)

 

あらすじ|
地球が滅んだ後の世界、生き残った人々が興じるのは不可思議な遊び「ムードホール」。舞台となる不可解な空間もまた「ムードホール」と呼ばれる。あらゆる場所に現れては消える謎の中高年紳士と美女、巨人、そしてリトルピープル・・・。「ムード・ホール」とは何か?「第3種接近遭遇」「まぐれ穴の5人のまぐれ者」「ホモ・ルーデンス」「増殖I」「部屋」「ムード・ホール・ストリート」「増殖II」「ブルースカイ・フロム・ペイン」、8篇の実験的、芸術的、冒険的、半SF、半ミステリ的スケッチによる高密度の迷宮世界。

監督ステイトメント|
プリンスは言った。「(アルバム…って憶えてる? アルバムは今でも重要だ。本や黒人の命と同じように、アルバムは今でも重要なんだ。今夜も、そしていつだって…)」(2015年グラミー賞授賞式でのプレゼンターとしてのスピーチ) メッセージの本意とは少しちがうが、〈ミュージックアルバム〉は20世紀に生まれた、つくり手とオーディエンス双方にとって理想的な時間芸術の一つの形式として今でも重要だ。LPレコードの30数分から46分というこの媒体独特の時間世界は、私たちが時間芸術を享受する仕方として、時代の変化が加速しづつける2019年現在においても十分に示唆に富む。何より、複数のイメージの連鎖に集中し、予備知識と記憶、自由な解釈を織り交ぜ生まれる世界、(アーティストから送られたこのメッセージは私一人のために送られたのではないか)とさえ思えてしまうような至福の瞬間、アルバムジャケットを眺めながら流れる音とオーディエンスの想像との共鳴によって生まれる世界に没入するあの感じだ。音楽という分野には在る〈アルバム〉という形式が映像でどう可能か? この問いに対し随分前から試みてきたが、『ムード・ホール』でようやくそれが形になった。〈アルバム〉と呼べる作品が誕生した。

監督プロフィール|
カワイオカムラは日本の映像またコンテンポラリーアートユニットである。川合匠(かわいたくみ)1968年大阪生まれ。岡村寛生(おかむらひろき)1968年京都生まれ。京都市立芸術大学大学院在学中の1993年にカワイオカムラ結成。彫刻と絵画が合体した巨大なライトボックス作品などを制作していたが、徐々にその絵画的、造形的要素は映像の中へと展開し、1997年の初個展「オーバー・ザ・レインボウ」(アートスペース虹)では初めて映像作品を制作。また1999年の個展「四角いジャンル」(京都市四条ギャラリー)では初のセルアニメ《HOLY & CHEAP》を発表した。その後《ヘコヒョン7》(2004)を始めとして、デジタル・モデルアニメーションを中心に世界的に活動している。第65回ロカルノ国際映画祭(2012年、スイス)にて初公開された 《コロンボス》(2012)は、第53回クラクフ国際映画祭(2013年、ポーランド)で国際短編部門アニメーション最優秀賞、アルスエレクトロニカ・フェスティバル2014(オーストリア)ではコンピュータアニメーション/映画/VFX部門栄誉賞を受賞した。川合は京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授、岡村は同准教授。

moodhall.com