原 摩利彦《Wind Eye 1968》
  • Installation

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Jun 14, 2019

原 摩利彦《Wind Eye 1968》
(4.0ch サウンド、スライド映写機、ビデオプロジェクション)

KYOTOGRAPHIE アソシエイテッド・プログラム

会場: バング&オルフセン 京都 ポップアップストア
会期: 2019年4月13日-5月30日
11:00—19:00|休:水曜日(5/1を除く)
presented by Bang & Olufsen

写真: 原 悦子(1912-2005)
音楽: 原 摩利彦
アドバイザー: 原 瑠璃彦

https://www.kyotographie.jp/exhibitions/14-marihiko-hara/

 

文:
1968年、祖母は医師であった夫の視察旅行に同行し、最初で最後の海外旅行に出かけた。パリ、ベルリン、ローマ、コペンハーゲン、モスクワ、ジュネーブ、ニューヨーク、ハワイなどを巡る世界旅行であった。
私が幼い頃、各地で撮影したフィルムをリビングの壁に映写機で投影して見せてくれたのを憶えている。私にとって、それが初めて身近に感じた「世界の色」であった。旅の音はなく、映写機のフィルムを切り替えるときのカシャという音だけがあった。
その後、93歳で亡くなるまで、祖母が写真を撮影しているところは一度も見たことはない。この旅行についてはあまり話を聞くことはなかった。
祖母は生前私が音楽家として活動することを知ることはなかったが、今ここで2つの旅の映像と音が交わる。
1968年の世界を限られた小窓から垣間見るように、わずかにこぼれ落ちた数滴の水のしずくを手にとるように、その中の世界を想像してみる。
旅先で音を集め音楽を作っている私と、祖母の旅の記録。回顧的な気持ちではなく、1968年の写真と2019年の音とを重ねてみたい。

原 摩利彦

 


会場風景(3D)
https://my.matterport.com/show/?m=z7tidB7f6gn